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カジキちゃん講習会

2006-12-14

「カジキちゃん」は、私が開発した、(おそらく)世界で唯一、実際のカジキとのファイトを体感できるシュミレーションギアです。

木製の巨体?と、背ビレなどのヒレ部分は、防弾ガラスでできています。どっこい、こいつをなめたらあきまへん。かなりのすぐれものです。突然横に泳ぎ始めたりします。
かつて、ヤマハの主催で、私も講師の一人として講習を担当した「ヤマハスポーツフィッシングスクール」でも活躍しました。
現在までにたくさんのアングラーの方に体験していただいております。ドラグの感覚やその重量感などは、実際のファイト時と同じ感覚が体験できますので、いざ「ファーストマーリン」のときにあわてることなく、そして何よりそのとき、安全に対処することができると思います。
■『カジキちゃん』によるファイティングの練習

ビッグゲームの場合、アングラーには結構それなりの力がかかるわけで、私はいつも、トローリングの講習会を行うたびに、その感触をよりリアルにかつ安全に伝えるために、何か体感できるようなものはないかと考えていました。講習会毎にカジキが釣れればいいのですが、そうもいきません。

そこでできたのがこの「カジキちゃん」。

使用法は、まず、リーダーに「カジキちゃん」を結ぷ。海に浮かべたら、ドラッグを1/3ぐらいにゆるめ、カジキの「ヒット」を想定して、ポートを約10~15秒間ぐらい全速前進にかけ、ラインを200m~300mぐらい出します。
そして、アングラーは、ロッドポストからロッドを引き抜いて、ファイティングチェアーに座り、ハーネスを付けて、ポンピングを開始します。
この時「カジキちゃん」は、水中に潜ったり水面に出たりを繰り返しながら、9㎏に設定したドラッグからラインをどんどん引き出していきます。エンジン回転数は両舷ともデッドスローにしておきますが、アングラーがどうしても巻けない場合は、キャプテンは片舷をニュートラルにし、アングラーの様子を見ながら船速を調整します。「カジキちゃん」は、右へ左へと走り、潜ったり、ジャンプも少しします。
胸ビレやオモリの加減で良く動くわけです。
この「カジキちゃん」を使って、ファイティング時のアングラー、クルーの動きについて解説してみましょう。


アングラーは、ヒットしたロッドをロッドポストから引き抜き、ファイティングチェアーに座る。これが初心者には難しいが、ロッドにかかっている力は9kgなので、そのカをこらえるようにすれば良い。他のクルーはヒットしていないタックルを素早く片づけ、フライングギャフの用意をする。アングラー以外の人がタックルやラインに触れるとファールになるが、ハーネスの調整は構わない。写真のハーネスはスタンディングファイト用のものを流用している。

  キャプテンは、ボートのスターンが常にラインの出ている方向に向いているように操船するのが基本。(アフトデッキにもコントロールポジションがあるボートもある。)
またクルーの一人が、チェアーをラインの出ている方向に向けてやる。

■ポンピングの方法

腕力だけで力まかせにリールを巻いてはダメ!
 

ロッドと一緒に、状態をそらすだけ
 

リールを巻くのは、上体を前に倒しながら・・・
 

上体を前に倒しながら糸のたるみ分だけをすばやく巻く
 

糸を巻いたら、再び、上体を起こしながら、魚を引き寄せる。ポンピング動作はこの繰り返し。
決して、力まかせに腕力だけで、リールを巻いてはダメ。
巻くのはあくまで、たるみ分。

  ■ランディングの方法
  ラインの先のスイベルがチップトップまで来た時、リーダーは他人が取ることができる。アングラーは、リーダーマンがリーダーを取りやすい位置まで竿先を下げ、いつ魚に走られても良い体勢で待機する。キャプテンは、エンジンの片舷をニュートラルにする。
リーダーマンは、魚をどちらかの舷側に寄せてくる。リーダーを少しずつ、手に絡まないような巻き方で胸元にたぐり寄せる。たぐって余ったリーダーは、自身の手足や首に巻きつかないように、また魚がいつ走っても良いようにサイドデッキの外に出しておく。
ギャフマンは素早くギャフを用意。魚を充分に弱らせて寄せた場合、ほとんど魚体が横を向いて寄ってくる。背ビレがポートから見て向こう側に横たわっている場合はギャフを上からかぷせるように、背ビレが手前に横たわっている場合は、下からすくい上げるようにギャフを打ち、ギャフの柄を抜いて、もう1本ギャフがあればそれを打つ。
バットで完全にシメてから(上写真)、船内に引き込む。その間アングラーは、いつ魚が走っても良い体勢を保ち、ロッドの先にラインが巻きついたりしていないか気をつける。この時魚が走ってのラインブレイクが多い。
従って、ダプルラインはこの状態でリールに3~4回巻き込んでいる長さが良い。またギャフマンは、リーダーマンがリーダーを取っている時、リーダーが指に巻きついて魚が走り出した場合、腰のナイフですぐにリーダーを切断できるよう準備しておくことも必要だ。


下の写真と動画は、以前毎年定期的に実施していました、「日本海洋技術専門学校」での講習時の学生さんたちの奮闘ぶりです。(日本海洋技術専門学校のホームページから)
※ 「カジキちゃんの講習会」を実施してみたい方、講習に興味のある方は、お問い合わせください。

これが「カジキちゃん」だ。 まずは、アウトリガーの説明とセットの仕方。 アウトリガーがセットできたら、ルアーの流し方の説明。
カジキちゃんは後方へ流す。 「ヒット!」の声とともにボートは全速力で走る。(かじきの口は堅いのでフッキングを確実にする為) はるか後方にカジキ(ちゃん)。
突然左右に走り始めることもあるかじきちゃん。 近づいてきたぞ。 もう少しだ。
横たわる巨体? 横たわる巨体(アップ)。 突然水しぶきを上げて方向転換だ。
もがくカジキちゃん。 ボート上では、ファイトが続く。 巻いて巻いて!
近くまで引き寄せたら取り込みの準備。

まずはリーダーマンがリーダーをとって引き寄せる。
慎重に引き寄せる。一番緊張するところだ。 ここでバラシたらすべてが水の泡だ。

アングラーの数時間に及ぶファイトが吹き飛ぶ!
船べりまで寄せたら、ギャフをかける。かける場所は硬い背中。柔らかい腹にかけるとちぎれてしまう。 ギャフがかかったら、つの(正式には上あご)をつかんでビリークラブ(バット)でたたいてとどめをさす。 たたく場所は、目と目の間。
ブルーマーリン(和名はクロカワカジキ)。死ぬときに鮮やかなブルーになることから付けられた名前だ。 次のアングラーのファイト!今日は大漁だぞ!人数分は必ず釣れる!  
巻いて巻いて! ときには糸(ライン)がどんどん出ていってしまうことも。こんなときは巻けない。ひたすら待ちだ。 リーダーマンは慎重に!
おめでとう。ブルーマーリンゲットだぜ!最初のかじきはファーストマーリン。盛大にお祝いをする。これはファーストマーリンになるんでしょうか? お疲れ様。ファイト終了後の記念撮影。 チームはアングラー・リーダーマン・ギャフマン・チェアーマン・スキッパーから構成される
講師「尾上」氏と。   講習の様子を動画で撮影しました。
再生には「Quick Time Player」 が必要
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